鎌倉流鏑馬 4月第3日曜日 鶴岡八幡宮
鎌倉鶴岡八幡宮で鎌倉まつりにあわせて開催される流鏑馬神事の解説と写真です。
- 鶴岡八幡宮流鏑馬の流れ ➡鶴岡八幡宮流鏑馬開始時間
- 流鏑馬の地図 ➡鎌倉鶴岡八幡宮流鏑馬地図
- 流鏑馬の歴史 ➡鎌倉鶴岡八幡宮流鏑馬歴史
- リストバンド購入方法➡鶴岡八幡宮流鏑馬桟敷席
鶴岡八幡宮流鏑馬 開始時間と式の流れ
鶴岡八幡宮は鎌倉駅東口より徒歩15分です。
鎌倉の流鏑馬のスケジュールは以下です。(年によって変わることもあります)騎射開始時間は例年14時ころになります。
流鏑馬開催中は、13時から15時20分まで馬場(マップを見る)を通ることはできないのでご注意ください。
流鏑馬 出陣 | 13時ころ 寄席の太鼓を合図に射手と諸役が社務所前に整列し、修跋場へ行進 |
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修祓 | 修祓後、鏑矢奉献、願文奉上の儀 |
鏑矢奉献、願文奉上の儀 | 流鏑馬神事を行うにあたり奉行が神前に鏑矢を奉献し願文を奉上。天下泰平と五穀豊穣を祈ります。 |
天長地久の式 | 騎上し鏑矢を天と地に対して満月に弓を引き、天下泰平と五穀豊穣を祈念します。その後、射手・諸役は「序の太鼓」に合わせて馬場末から馬上本へ行進します。 |
馬場入り | 馬場入り後、挨拶 |
騎射 | 14時ころ 奉行の【破の太鼓】を合図に、扇方が馬場の状況を確認します。
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凱陣の式 | 凱陣の式では最多的中者が検分を受けます。 |
終了 | 15時20分頃 |
流鏑馬 鶴岡八幡宮馬場マップ
鶴岡八幡宮流鏑馬マップです。鎌倉観光協会サイトより引用しました。
鶴岡八幡流鏑馬穴場
八幡宮の流鏑馬ですが、大大大混雑します!
穴場ですが警備本部や開催本部の周りにスペースがあれば・・といった感じでしょうか。一番良い場所は二の的手前の一般席か警備本部前の一般席でしょうね。
私が見に行ったときに思ったのができればリストバンドを購入して桟敷席に陣取るか、12時ころに会場入りしてじーっと待つかしたほうが良いです。開始時間でも見れますが、正直人の頭とスマホでまともに見えません。以前は林っぽいところから見れたと思うのですが、現在は一般席が非常に制限されているのでご注意ください。
流鏑馬リストバンドの購入方法【鎌倉まつり】
鎌倉まつりの流鏑馬は、桟敷席が事前に販売されます。
武田流流鏑馬の歴史
鎌倉まつりの鶴岡八幡宮で開催される流鏑馬の流派は、【武田流流鏑馬】です。
時を遡ること平安時代に、宇多天皇が「弓馬の礼法」を制定しました。これによって、源氏が代々相伝することになり源義家の弟、新羅三郎義光の子孫である武田・小笠原流両家に伝えられたのです。
武田家は鎌倉から室町時代にかけて武門を誇り、甲斐・安芸・若狭を治めました。江戸期には武田家嫡流としてみなされ「流鏑馬射法」を伝えた武田信直が弓馬礼法を細川家に伝え直弟子である家臣の竹原氏が継承しました。鎌倉の流鏑馬は武田流の継承を明治初期に細川護久侯から命じられた井上平太氏が金子有鄰に相伝したものとなります。(詳しくは日本古式弓馬術協会)
吾妻鏡によると、平家に勝利した源頼朝は源氏の氏神である八幡宮の神前に流鏑馬を奉納しようと故実を調査していました。その後、文治3年(1187年)8月15日に武田信義、小笠原遠光を検見役として鶴岡八幡宮の放生会にはじめて流鏑馬を奉納したのです。諏訪盛澄は捕らわれの身で悪馬を与えられたにもかかわらず、頼朝の前で全面的中させるという凄腕を発揮し御家人に引き立てられました。
武田信光をはじめ弓馬に腕の覚えのある御家人18名が頼朝を集めて流鏑馬故実を談じさせた逸話も残っているそうです。以上のように、頼朝が設立した流鏑馬は、鎌倉武士の質実剛健さをはぐくむ武家社会になくてはならない神事となったのです。